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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ



「ほう?
直接私に珍しい・・・」


「正式な物です盟主」


手紙を受け取り内容を確認‥
これはまた面倒な種を‥‥



「・・・
承知したと、手紙は不味いですから1人飛ばしなさい、それで済む筈」


「はい、盟主のご命令ならば‥‥」


「これを‥‥」


見た手紙を賢人に‥
確認した賢人もかなり驚いている様子。



「万事滞りが無いよう‥
独国を捨てたいのならば好きにさせれば良い、脱出の手助けはしますが、後は預かり知らぬ事‥しかし盟約は盟約、それは果たすように‥‥」


「はっ!
全ては盟主の為に‥」


「・・・・・」


何時ものお題目、いい加減聞き飽きた言葉‥
それでも賢人はCross selsは、この言葉を常に口にする。



「・・・
ああ‥忘れていました」


盟主のピアス・・・


居城の外で着けているのは少々不味い‥
独国内でこのピアスの事は、上流階級は把握済みであり、潜り込むのに騎士階級のピアスを使ったのも、把握されているという理由から。


ピアスを外し内ポケットへ‥
耳の穴はすぐ塞がってしまうので問題無い。


こうして居城内の後始末を終え、私もベルリンへ向かう‥
新しい遊びの為に・・・



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