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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第4章 面白い星
(・・・
近頃盟主は書庫に閉じ籠もりのまま・・)
盟主専用の従者という地位の為、盟主が住まうこの居城と、地下の遺跡を行ったり来たり。
階級的に言えば異例の近衛階級で、盟主の命令と用が無い時間は、近衛としての実践訓練。
護るだけでは無く、武器や暗器を使った暗殺訓練や‥
今の特殊性に似合った知識と技術の伝授。
自分の訓練を請け負っているのは、賢人の1人である、暗躍と暗殺の賢人。
賢人も1人1人役割が違う・・・
知識の賢人・鮮血の賢人・儀式の賢人‥等々‥
それぞれの特性に合った者だけが、賢人になれる資格を持つ。
『全ては盟主の為に‥』
この言葉と共に、本部遺跡の中位階級以上は、賢人と成るべく精進訓練するのが基本姿勢。
自分も毎日こうして訓練に明け暮れ、何時か本当に盟主に‥ゴールド・クルス様のお役に立てるようにと、必要以上に自分を鍛える事を忘れない。
(その盟主は、何をお考えになり書庫に閉じ籠もっているのか・・・)
そんな余計な事を考えて、集中力が途切れた途端、賢人に軽々持ち上げられ投げ飛ばされた・・・