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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ



これで良かったのだろうか??


ルークを仮眷族にしてから、私は自問自答の日々‥
だがあのままでは、ルークは確実に死んでいた。


それに、こうして置いて行かれるパウリーネの事も‥
夫婦とは一緒に年を取って生きて行くもの、だというのにパウリーネは年を取りルークは若いまま、パウリーネの苦悩‥‥それは私が引き起こした。



「・・・
紅茶、冷めてしまいますクルス様?」


「・・・
そうですね、せっかく淹れてくれたのに勿体ない」


つい考えが先行してしまい‥
慌ててると見せないように、パウリーネが淹れてくれた紅茶を手に取った。



「・・・後10年もしたら、本当に変わるのでしょうね‥
ルークさんはそのままで私は年老いて‥‥」


「・・パウリーネ・・」


「・・お願いを聞いて貰えませんかクルス様?
私は‥‥今のままの私でルークさんの記憶に残りたい」


「いったい何を?
貴方の願いは最大限に聞いてあげたいですが、何となくルークが拒絶するような気もします」


「お願いは簡単な事です‥
でもルークさんに泣かれちゃいますね‥‥多分‥‥」


パウリーネは何を考え、私に願いと言ったのか‥
いえ、今のままの私‥‥そう言うところを見れば、自ずと答えは見えて来る。



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