この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ



カチ‥‥カチ‥‥と小さな音と、箱自体が血に反応して仄かに光り、絡繰りは鍵を開けて沈黙した。



「・・・
これでしたね、懐かしい・・・」


箱を開ければ、中は一対の宝剣が納められている‥
2人の盟主の為に作られた物、金と銀の隠し刃付きの宝剣。


今まで私が所持していた宝剣に似ているが、一対という事もあり私は使う事は無かった。



「私は‥‥金でしょう」


金の十字架ゴールド・クルス、その名の通り金の宝剣の方を手に取って見た。



「違和感はありませんね、前とほぼ同じ‥
所詮儀式的な物、金でも銀でも構わない」


銀の宝剣‥‥
それを渡す日は来るのだろうか?
数百年さ迷っても、パートナーを見付けられなかった私。


銀の宝剣は父が身に付けていた、父は銀髪だったから‥
対して母は金髪で、金の宝剣を身に付けていた、私の金髪は母から、そして瞳は両親とも同じ。



「やはり2人に当てられましたか??」


仲睦まじい姿は、過去の両親を思い出す‥
稀少種の最後の栄光が母、そして衰退の象徴が父、それが私の両親。



「・・・今更・・・」


両親が生きていたのは私が封印される前、軽く考えても300年以上は前の話、それこそもう昔話の類。


金の宝剣だけを持ち、箱には再び鍵を掛け戻し、私は思った事を実行して見る事にした。



/962ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ