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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶



・・・敗戦・・・


独国は連合軍に占領され、沢山の一般市民をも巻き込み、国中瓦礫の山を築き上げて漸く戦争は終わった。


ヒムラーとゲッペルスは作戦を慣行、指導者は生きていると未だに噂されるほど。


だが2人は沈黙を守りたかったのか、捕まり戦犯として祭り上げられるのを拒んだのか、アドルフと同じ自殺の道を選んだ‥
あの2人らしい最後だと私は思う。


アドルフ・ヒムラー・ゲッペルス


ナチ党の主力3人を終戦前に失い、他の高官や親衛隊は軍事裁判で『あの3人に指示された』と主張‥
全ての責任を居ない3人に押し付け、ナチ党は恨みの対象とされ、完全に瓦解し存在は消え去ったた。


その後の独国は、ロシアと他の連合軍が領土を分断『西ドイツ』『東ドイツ』と変わりベルリン中心に国境の壁が出来てしまう。


ロシアが支配する東ドイツは、人権問題以外は比較的安定していたが、連合軍が支配する西ドイツは悲惨なあり様。


戦争被害者という名での搾取に続く搾取、人々は餓えと貧困に喘ぎ、働けど働けど連合軍が奪い取り、果てには強制労働。


正義はどちらか?


愚問に近いが、私とてその程度は考える‥
どちらにも正義は無いと、戦争に善も悪も無いと。


あるのは侵略と強奪、そして愉悦と金‥
人間とは愚かな生き物、この世界大戦で私はつくづく思った。



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