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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶



「・・・
やはり肋骨が折れた程度、でも喉元も狙いましたから、暫くは動けない筈‥」


「・・・いきなりです盟主・・・」


獣の男は、呼吸系ばかりを狙ったので、酸素不足で動けず‥
だが意識はしっかりとある、本当にとんでもない躰の作り。



「こうでもしなければ止まらないでしょう?
手足を折った程度で止まると思いますか??」


「それは・・・はぁ‥‥」


何故そこで、ため息なのか?
私は普通に適正判断したのみ。



「攻撃方法はともかく、この男の素姓を確かめなければ‥
野生の獣がナイフを持つ筈が無い、それに縛り上げる物も必要です」


私は慎重に獣の男に近付いて行く‥
動けないながらも、警戒心の塊のような男、そして生き物‥‥人間を殺した事がある、あのやり方。



(何者なんでしょう‥
普通に生きて来た‥‥訳では無いのは確か)


至近距離まで近付き、先ずは一番危ないナイフを獣の男から奪い取り、逆に男の喉元に押し付けた。



「・・・オレ・・のだ・・・」


「言葉は理解しているよう‥
でしたら単刀直入に聞きます、何者ですか?」


「・・・・・
オレ・・オカス・・コロス・・・・」


「盟主、尋問でしたら自分がやりますが?」


「・・・
この様子では無理ですよ、恐ろしく意志が固い、いえ執念と言うべきですかね・・・」



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