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第4章 彩香の過去

「パパが、まだ生きてるのに

パパが建てた家を売る話が出たことに

ショックをうけました。

パパとの思い出が詰まった

パパの設計した家を売る！

考えられませんでした。

反対はしましたが、

不動産屋に見積りまで立てさせていました。

未成年の私には

どうしたら、止めさせられるか

分かりませんでしたし、

病床のパパには、話せませんでした。


パパは、もうすぐ天国に行っちゃう。

私の肉親は、ママだけなのに、

そのママにも、要らないといわれて、

途方に暮れていました。」