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第4章 彩香の過去

「私のパパは、専務もご存知だと思うのですが、

建築家一級建築士の、高梨聖也です。」

専務は、目を見開いて

「マジで？

本社ビルは、

高梨聖也さんの、設計だよ。

君、知ってたの？」

「ハイ、勿論知っていました！

ビルが完成して、引き渡す前に、

パパに連れられて見に来たんですよ。

パパの設計したビルで働けることを

嬉しく思ってました！

会社にいると、

パパが守ってくれてる感じがするんです。」