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第4章 彩香の過去

ママは、パパの生命保険とか、

パパが設計した自宅はお金になる！って

思ってたみたいです。

有名な建築家の家ですから、

需要は沢山あったみたいです。

「相続人は、ママと彩香二人なんだから、

半分あげるんだから、文句ないわよね？」

ママは、それは嬉しそうに

見積書を見ていました。

看病もせず、相続だけして

次にいくつもりだったみたいです。

まるで、パパが亡くなるのを

待っているようでした。

病床のパパには、

バレないと思ってたみたいですけど

パパには、お見通しだったみたいで、

親友の弁護士さんに、

遺言書を作成して、

私の事を頼んでくれていました。

パパの家は、私に残してくれました！

パパの貯金を使い込んでいた事や、

浮気をしていること、

証拠がありました。

浮気相手に、慰謝料の請求を

する書面も作られてました。

ママが、財産の放棄をするなら、

訴えない！

何も持たずに離婚するように

説得してほしいと、

弁護士さんを通じて伝えたみたいです。

裁判とか、世間体を気にしたみたいで、

ママが、手にはいるなら

ママだけ来てくれたら良かったみたいで

離婚するように説得してくれたそうです。

パパの貯金も、ママの知らない間に

私名義に、変えられて

弁護士さんが管理してくれていました。

なので、現金は無いと思ってたみたいで、

家と保険金が、欲しかったけど、

再婚相手の説得で、それも諦めて

離婚して、出ていきました。

パパが亡くなる前に

離婚が成立したので、

パパの遺産の相続人は

私だけになったんです。