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第4章 彩香の過去

「こんなに醜く太ったブタを

娘だと思ったことは無い！

あんたが私の娘だなんてヘドが出る！

ママは、私の存在自体を否定し

毛嫌いしていました。

ママの今の旦那様も、

私の事を嫌っていました。

綺麗な娘なら、何かと役に立つけど、

私では、恥ずかしいから

連れては来るなと言われたそうです。

実の母親にも愛してもらえなかった！

自分の幸せのために、

ママは娘を捨てたんです。

パパだけが私を愛してくれていた。

パパだけが私を認めてくれていたのに、

私の家族はパパだけだったのに、

パパは、私を遺して

天国へ旅立ってしまいました。

ママには見捨てられ

パパは、天国へ旅立って

私は天涯孤独になりました。

実の母親にさえ

愛してもらえなかったんです。

自分に、自信なんて持てるはず無い！

ママに、言われたことが

頭から離れなくて、

私は、インテリアコーディネーターの

勉強するのを諦めました。

大粒の涙を流しながら

彩香は、切々と専務に話した。