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第4章 彩香の過去

専務が、私を認めてくれたの？

認めてくれたんだよね？

でも、いくら大好きな専務に

認められても、

ママに言われた言葉を

無かったことには出来ないよ！

私に才能なんて無い！

才能なんて無いのに、

私のデザインしたものが商品化される？

レイアウトが採用される？

私の作ったドールハウスも使ってくれる？

あまりの予想外の展開に、

頭がパニックで、

その上専務が、抱き締めてくれるなんて

夢にも思わない！って言うのか、

夢の中のお話みたいで、

現実に起こることではない！

「わぁ～～～～～～っ！

専務！ごめんなさい！

私なんかを抱き締めてもらって、

勿体ない！

あっ！

やっ！

今何時ですか？

お昼休み終わってませんか？」

専務は、頭をポリポリかきながら、

「１時１５分過ぎてるな！」

「大変！戻らないと！

叱られます！」

焦って片付けてたら、