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第4章 彩香の過去

「これから忙しくなるよ！

連絡取り合わないとね。

また食事一緒にしような」

満面の笑顔で専務に、

食事に誘われてる？？

イヤイヤ社交辞令だよなぁ？！

「専務と、お食事なんて滅相もない！

私なんかに、気を使わないで下さい！」

専務は、悲しそうに

「また、自分を卑下する！

それとも高梨さんは、

俺と食事するの嫌なの？」

彩香は、慌てて手を顔の前で

ブルンブルンと、

これでもかってくらいに振って

「違います！違います！

凄い嬉しいです！

勿体ないくらいです。」

ホッとしたような

クシャッとした顔で

「良かった！

レディを泣かせてしまったし、

断りもなく抱き締めてしまったから

嫌われたかと思った！

まだまだ聞きたいこともあるから、

今度ゆっくり食事しような！

連絡するからね。

もう行きなさい！

時間取らせたね。

お弁当美味しかった。

ありがとう。」

「いえいえ、

お礼を言ってもらうなんて、

恐縮します。こちらこそ、

ハンバーグごちそうさまでした。

ありがとうございます。」