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第39章 ショールームで新展開

「すまない。考え事をしていた。ハハハ

あっ、そうだ！高梨さんに話があったんだ。」

「何でしょうか？」

「昨日、ショールームに、若いご夫婦なんだけど、

柳小路様と仰る御夫妻だ。

わが社にとって、とても大切なお得意様なんだ。

御主人の会社の備品類も、

わが社で揃えて下さってるし、

自宅の家具類は、ほぼわが社の製品だと思う。

専務の御友人だそうで、

贔屓にして下さってるのもあるみたいだけど、

製品を気に入って下さってるから、

ずっと来て下さってると思うよ。」

「それで、私に何かご用ですか？」

「それだよ、君に依頼だ。」

「私にですか？」