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僕は妹を 〜背徳のシミアト〜
第2章 ◆◆
 次の瞬間、僕は彼女をベッドに縫いつけるように力いっぱい奥を貫いた。

「ああっ!?」

 悲鳴にも似た声。
 肉と肉がぶつかり合う乾いた音がして、玲奈の柔らかな太腿が、平らな腹がぶるりと揺れた。ゴムまりのように弾んだ乳房を見て、僕が片眉を上げたということは言うまでもない。

「自覚しろよ。お前は何の力もないか弱い女の子だってことをさ。経験豊富がどうした? そんな自慢なんかじゃ、男の力には勝てねぇよ」

 悔しそうな玲奈の顔に、皮肉を吐いてやった。そうだ、どこの世界だってそれは変わらない。
 処女とは、童貞とは。逆もまた然り。一種の肩書きだとしよう。そんなもの、権力を振りかざすヤツを守るための傘でしかないんだ。ソイツさえ取り上げてしまえば、屁でもないだろうよ。
 お前は経験済みという傘を盾にして、童貞であった僕を見下し、勝ち誇ったような気分になっていただけだ。それがこのザマである。自分は無知で無力なのだと、こうなる前に悟ることができなかった己をせいぜい恨むといいさ。
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