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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第10章 賭けの結果
次の日、萌は張り切りながら、誠宅のシャワーを浴びていた。

萌の張り切りは

ーー今週のテストと来週のテスト、二つ共併せて80点以上取らなかったらオシオキな。

と言う、先週一緒にお風呂に入り、その後セックスをした後に言われた誠の理不尽な約束からだった。

しかも

(そう言えば、隆先輩と美咲先輩に借りを返さなくちゃいけない)

そう思った萌は、昨日、誠に相談した所、何か考えた後に、萌に向かってニヤリ…と笑ったのだ。

(こ、これは何かある…!!取り敢えず点を取らなくては…)

シャワーを終え、服に着替えた萌は、誠宅に置かせてもらっている歯ブラシで歯を磨いていた。

そんな時、誠が洗面所に入ってくる。

「萌、シャワー終わった?」

歯磨き粉で口が開けない萌はうん。と頷く。

「じゃ、俺入るね」

そう言って、誠はスウェットを抜き始めた。

鏡越しで見る誠の裸体に、歯磨きするのを止め、ボーッとみつめる。

次第にドキドキしてくる萌。

(な、なんで、あんなに筋肉の付き方が良いのよ!)

そう思いながらシャコシャコ歯磨きをしていると、誠は

「もーえちゃんっ」

と、ニヤリとした顔で萌の後ろに立ってくる。

ドキドキ、胸の高鳴りが早くなり、えずきそうになった萌は歯磨き粉を洗面台に吐き、

「な、なによ!」

と言う。


誠は後ろから胸を揉みながら

「…オシオキ、楽しみにしてるね…」

と、チロンッと、耳朶を舐めた。

「ひゃんっ」

飛び上がる萌に誠は笑いながら

「じゃ、シャワー入るね」

と、浴室に入って行った。
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