この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第16章 飛んでく心
「…………へ」


僕はコーヒーカップを持ち中身を口に流し込み


ながら、間抜けな声を出した。


長い付き合いの恋人・あさみが向かいの席で目を


伏せがちにして、


「ごめんなさい……」と項垂れる。


「へ………あ、えーと…………」



カチャン



コーヒーカップを置いた。


今聞いたのが間違いじゃなければ、


僕は長い間に渡り二股をかけられていたらしい。


全くの他人事のようだ。


実感がないまま、


「……えーと、で……僕は……」


あさみは涙をポロリと溢した。


「うわ!泣かないで!出よう、ね、あさみ」


ハンカチを目に当てる彼女の肩を抱え、


店員がチラリと見るのを無視しカフェを出た。


木枯らしが吹いている。


ーーーーー「えーとつまり、


別れたくはないんだよね?」


コクリと頷くあさみ。


車の助手席で少し落ち着いたようだ。


肩下でカールした黒い髪が艶やか。


こんな時なのに見とれた。


彼女は2年前から同じ会社の男と浮気をしていたという。


ただ僕を嫌いになったわけじゃなく、



できればこのまま付き合いたいと言う。


ウィンカーを出し右折しながら、


ぼんやり考える。


いまいちピンとこない。


浮気されてたのだから、怒って良いのだろうけど怒りも湧かない。


アパート前で彼女を降ろして、


「また連絡するね」という言葉に頷き自宅に向かった。









/450ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ