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あんなこんなエロ短編集
第5章 みそかごと
「灯理ちゃんはしっかりしているから、


何か考えてるんじゃないのかい」



依子は言ってみた。




ああ、ダメだと気づく。




娘はみるみる鬼の形相になり、



「はあ?!劇団入って、女優になるなんて言ってるの



よ?!



何も考えてないし子供なのよっ、分かってないのよ世




間をっ」




「はあ、そうかい………」




触れないほうがいい。




孫は娘に似て美しい顔をしている。




今時の若者らしく、頭が小さく手足が長い。





小中高大と利発で受験も難なく一発合格だった。





娘の子への期待は大きいのだろう。





好きにさせてやれと言いたいが、




爆発させて車から降ろされたら堪ったもんじゃない。





依子は暫く娘の愚痴を聞いていた。






頭では違うことを考えながら。






(あの金庫、どうしたものか……………)




















ーーー三日前のことである。




夫が倒れて一ヶ月。




管に繋がれて生きており意識は全くない。




依子の家には先代から継いだ金庫がある。





夫が倒れる前、




『俺が死ぬまで開けちゃならんぞ、



これは家宝だ。




存命の間は俺のもんだ』と酔っぱらって言っていた。





宝ならあんたがさっさと開けているだろうに。




中にあるのは金目のものではないのは明白だった。




では亡くなったあとどうするのか尋ねようとした矢先、




朝食の席で椅子から転げ落ちるように倒れた。














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