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あんなこんなエロ短編集
第31章 わたしは女優
だからかもしれない。



「あん!あぁん!あっ、あんっ」



「美華、いい?どう?」



「ん………すごく気持ちいい………」



夫のセックスが気持ち良くないのは。



あまり濡れないし、



正直痛い。



しかし夫は美華を喜ばせようと必死だ。



つまみ、掬い、差し入れて様子を伺ってくる。



その健気さに答えなければと思い反応してるフリを



する。



大丈夫、わたしは女優だ。



人の裏を読むことのない夫に演技だとは気付かれな



い。



佐竹は愛情を持ちながらも美華の肉体に痕跡を残し



たりはしない。



そんな馬鹿ではないから好きなのだ。



開いた脚の間で夫の腰遣いが激しくなる。



「うっ、うっ、うっ、うっ………」



夫は達する前にいつもこう言う。



まるで親に叱られた子供が泣くのを堪えているようで



、白ける。




「あー!!」絶叫すると夫は美華の上に柔らかく倒れ



込んだ。




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