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穢された愛と正義の魔法少女たちの完全敗北……日記。
第10章 やっぱりご主人様のチンポとは明らかに違うのね。
 黒雪さんもかなりの美人で、誰に対しても優しくて……好印象なんだけど……。

 どこか? 他人を寄せ付けないオーラを持っているからな。

 近寄りがたいんだなぁ。

 プライベートなことは一切語らず、聞かれても平然と無視する。

 誰にも心を開かない頑なな態度をいつもとっているからな。

 でも、決して嫌われているわけでも……イジメられているわけではないないんだなっ。

 外見に見合った立居振舞や、やや厳しいながらも公正な性格のため。

 学年を問わず! 

 男子だけでなく女子にも慕われいるんだよな。
 
 でも、やっぱり付き合うなら『栞』だよな。

 だが、その視線に反応したのか?

 栞は突然こちらを向いた。

 彼女と目が合った瞬間。

 持っていたスクールバックをその場にどっさり落し。

 まるで幼い子供が、知らない人前にしたとき……母親にそうするように。

 ささっと黒雪さんの背中に隠れた。

「麻田君っ! 
 栞になにかしたのかな? 
 怒らないから正直に私に話してくれないかな」

 そしてものすごい形相で、黒雪さんが睨んできた。

「何もしてないよ? 
 誤解だよ」

「ほんとうに?」

「吹雪……彼はとてもいい人だよ。
 彼にはいつも助けられてばかりだもん」

「そんな褒められたら、照れちゃうな。
 でもありがとうな、栞」

「し、栞……無理してない? 大丈夫?」

「アタシのことよりも、彼にちゃんと謝って……」

「ごめんさないね。疑ったりして!」

「わかってくれれば別にいいんだよ」

「ほんとうにごめんね。気を悪くしないでね」

 そう言って、ボクとの距離を詰めると!

 黒雪さんは、耳元で囁いた。

「放課後……。
 体育館倉庫に来て……。
 大切な話があるの?」

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