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お兄ちゃんといっしょ
第21章 第21章
 出血は一週間続いた。

 そのあいだ、お兄ちゃんは私に指一本触れなかった。
 
 私達は、前の日常に戻ったみたいだった。
 お兄ちゃんはあれきりお出掛けなんかせず、いつもの日常を繰り返すだけ。
 私も、そう。


 ただ、夜布団に入り、お兄ちゃんの入れ墨の背中を見ると、遥輝とのセックスを思い出した。


 手足の指を1本1本舐められたこと。
 大きいおちんこが膣の奥に擦れて、頭が真っ白になるくらい気持ちよかったこと…



 それになにより…



 私に「これっきりなんかやだよ」と言ったあのときの…
 繋がっているときの遥輝の苦しそうな声ばかり思い出し、そのたびに、膣の奥が疼いてたまらなかった。




 本当にそう思ってくれていたら…



 と。



 私に興味を失ったとしか思えない、
 朝、シャワーを浴びなくなったお兄ちゃんの背中を、見つめながら。



 本当に遥輝が今でも私のことを、ほんの少しでも考えてくれていたらと考えることだけが、処女喪失してから現在に至るまで一度もキスすらしてくれないお兄ちゃんに対する、私の救いだった。





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