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こんな日は抱いて欲しい
第14章 タニシとモリマン♡



 「真由子さん……」

 「先生、こんな時に真由子さんは堅苦しいよ……真由子って呼んで下さい」

 「なら、先生も可笑しいよね?
あっ、でもフルネームは辞めてね。トラウマ持ちなんで」

 『あ!あぁ……あっちの隆之介ファンの子が先生の元カノだったんだよね……。
私なら断然こっちの龍之介が好き♡
トラウマなんてとっぱらちまえ〜!!』


 また目が合って互いに笑い合う。

 真上で見る神木龍之介。
眼鏡を外した瞳を向けられると、照れてしまう。
ウフ。だって可愛いんだもん。
今、私、彼を独り占めしてるぅ♡


 「私は目の前の龍之介さん好きです」


 「ぼ、僕は真由子が大好きです」


 バカ〜♡
これって、完璧な女子憧れの甘シチュじゃね〜?

 「僕は龍之介さんって柄じゃなね。
真由子って呼び捨てにするのも違和感かな?
あっ、ならさ僕の事はリュウって呼んで下さい。
彼女が出来たらそう呼んで欲しかったんです。
お互いにそう呼び合えば、距離が縮まりませんか?」


 『私はあなたの彼女なんだよね?
なんだよね?
あ〜ん。彼女っていい響き♡』


 「了解です。リュウ」

 「真由子」

 「リュウ」


 ちきしょうめ〜 これってかなり純愛系のレディコミのノリじゃね?
読者がキュンとするシチュってやつじゃね?
私はまもなくキュン死しちゃうかも〜〜♡


 早く、蘇生しろ、リュウ!!


 リュウ〜♡







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