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第19章 こんな日があるから女は輝くの

　「ぶっちゃけ、安心したら腹が減るんだよ。
心が病んでいると、ご飯も美味しくない。
恋はいつでも上手くいくなんて保障もない。
相手を１００％全力で信じて恋するのは、半端ないくらいしんどい。
それが私に出来たか？
って言ったら、無理だった。
でも、彼氏は私を選んでくれた。
父親になるんだから、マザコンからも卒業して貰わないとね」


　そう言って優しく微笑む千紗は、女の強さも備えた美しいママの顔をしていた。

　「先越されたわ」

　「これからゆっくり育てなよ。生涯愛せる男に」

　「私がリュウに育てられてる。
いろんなものがリュウと一緒だと見えてくる」

　「良かったね。真由子。
そんな男と巡り会えて。
真由子にはそんな男が似合う。
それと巨根なら満たされちゃってんじゃん♡」

　『巨根ってまた言うか？
元タニシなのは内緒にしとこ♡
でも、相性いいわよ。子宮が疼くほど（笑）』

　「満たされてますよ。心もカラダも」

　「いいじゃん」





　ランチタイムの店でする会話じゃないね。

　でも、私と千紗なら仕方ないか？
所詮、田舎っぺだもん。
どんなに都会の女を気取ってもボロが出るわよね（笑）