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こんな日は抱いて欲しい
第6章 キャリア・ウーマン♡

 仕事は真面目に熟してる。
養ってくれる男が居ないなら、自分で生計を立てないとダメじゃん。


 日常は、キャリア・ウーマンですから!

 うちの院長はとにかく患者さんに親切だ。
この日も、診察時間が終わろうとしていた時、飛び込みの患者さんを受け入れた。

 受付の林さんからカルテを受け取った時、あんまりにも強烈なインパクトを与える患者さん。

 歯科助手の三川さんは5時までのパートで上がってしまったから、治療の補助は私がする。


 ワクワクしちまう、気持ちを抑えてその患者さんを呼ぶ。

 「神木さん、神木龍之介さんお入り下さい〜」

 この名前からどんな人なのか?
期待しちゃう。
カルテで生年月日をチェックしたら、あの俳優ではないのは分かっていながも、ついつい(笑)

 俳優の方は私と同い年。
天才子役と言われた頃から知ってる(知り合いじゃあない。あくまでもテレビの向こう側の人として)

 私らより、その患者さん5つ年上だから、親が敢えてそう名付けた訳じゃあないね。


 待合室で待っていた神木龍之介が立ち上がる。

 目が合う。

 私に近づいてくる。


 ここでイケメンゾーンに入るような患者さん……初めて見たよ。
でも、歯が汚い、歯並び悪かったら、イケメンゾーンから除外だけどな。
 
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