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皇帝の激しい寵愛
第4章 皇帝との出会い
『ここの部屋は広いなー』

さすがだなと思った。皇宮
の周りには色々な部屋がある。
例えば皇后が住む部屋などだ。

『次は皇帝の庭だな』

雪は気合いを入れて移動した。

思っていた以上に草があったので
手こずったがなんとか終わる事が
出来た。

『やっと、終わった~』

自分の部屋に戻ろうとした
その時、ある事に気づく。

『簪がない!!』

(あれは、父さんから貰ったのに)

昔、雪の為に作ってくれた大事
なものだ。
必死に探していると、男の声がした。

『探しているのは、これか』

『えっ、あっ、はい』

声を掛けられ驚いたが、簪を
受け取った。

『そなた、名は何という?』

名前を聞かれる事があまり
なかったので、戸惑ったが
言う事にした。

『雪、です』

『雪、か。少し話がしたい
 来てはくれないか』

『・・はい。分かりました』

仕事も終わったので、息抜き
がしたいと思いついていく
事にした。
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