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Best name
第5章 呪縛から…解き放て
『ところでアイル?・・・返事は?』
もう聞かなくても良かったが
わざとイジワルげにアイルに聞く
『ぅ…~~~っっ』
オレの胸にしがみついて顔をうずめて
コクッとアイルがうなずいた
過去の呪縛から…もう解放されてくれと
オレは切に願った
オレは女と…
誰かと一緒になるのに
こんなにも強い気持ち…
まっさらな気持ち
そして幸せを感じたことがあっただろうか?
答えはきっと『NO』だ
そしてきっと
この先他の誰かに
同じ想いを抱くことなんて
おそらくないだろう
『リョウキ…っく…ひくっ…
本当に・・・私でいいの?』
『~しつけーな…何度も言わせるな(笑)』
アイルを膝に乗せたままゆっくりとキスをする
アイルがオレを拒まないことに
胸の高鳴りと幸せを感じながら
何度も何度もキスをした
『りょうき・・・』
『ん?…』
『首…いたくないの?
りょーき・・・大きいから』
『ふふっ…アイルが小さいから…だろ?』
『ちがうよ… ふふふっ…』
アイルを抱えてそのままソファに寝かせた
ビクンっ!と…アイルの身体が硬直する
『ごめん・・・私…っ・・・』
『大丈夫・・・』
『ごめ・・・』
『大丈夫・・・
大丈夫、なにもしない
これ以上何もしないから
アイルの嫌なことはしない』
アイルの嫌がることは…したくない
それ以前にオレは胸がいっぱい過ぎて
それ以上の事を望もうとさえ思っていなかった
これ以上望んだら
バチ当たりだとさえ思える…幸福感で
アイルの手を握ってまたキスをおとして
そのまま二人で眠ってしまった
・・・ようだった