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第2章 ピュアな世界
『結構忙しいんだね』





店が落ち着いた頃に彼女に話しかけた








『べつに…』






彼女が言葉少ないのも慣れてきて
構わず続けた





『仕事好きなんだ?』



『・・・』





自分のことは話さない…か




ミカの言ってた事を裏付けるように納得



彼女的に〃ムダな質問〃には答えず
店の中の動物達を世話している






『販売は…してないの?』




『してるけど…基本、相談受けて探すだけ

メインは病院とケア』









『へぇ~…この子たちは じゃぁ』




『家族が決まってる』










『君が育てて引き渡すの?』



『…まぁ』








『寂しくない?そゆ時』



『……』











段々…ズケズケと質問攻めしてしまった




ウザがってるだろうな(苦笑)



少し罪悪感








『家族…いないままより

大切にしてもらえるなら…いいから』







不意を突かれた






純粋な答えが返ってきて少し焦る






『そ…だよな』





黙々と世話を続ける彼女に目をやりながらも
少しバツが悪くなった







『獣医でないって聞いたけど…看護士?

その…~世話が上手だから』






シンとするのが嫌でオレは話し続けた









『私は基本ケアだけ。看護士は一人いる

多少の手当てとか
やれなくもないことあるけど…

医療行為は…できない』








『医者にはならないの?』





『ソウタさんいるから』







ソウタ・・・さっきの獣医か
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