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第14章 オレだけのもの
8月に入る

毎日クソ暑いが…もうすぐやってくる
夏期休暇が楽しみなオレは
せっせと仕事を片付けていた

こんな楽しみなのは…初めてだ



『アイル、お盆休みはとれるんだよな?』

『うん。カレンダー通り…っていうかフツーの』



『じゃ夏休みは一緒にいれるな?』

『う…ん』


気のせいか
アイルがここ数日少し浮かない顔してる

アイルは体調も精神状態も
本当に安定しているんだが

ケアのカウンセリングも
オレがソウタさんに代わって
ずっと付き添ったりしてるが
特に何もないのにな?


『リョウキ…ご実家には帰らないの?』

『ん?あぁ…まぁ、いつでもすぐ
帰れる距離だからな。とくに気にしてない』



『近いなら…余計に
家族には会いに行ってほしいな…
その他で日にちがあれば…あたしと』


その事…気にかけてたのか?
そう言えば・・・アイルは


『うん…わかった。初日に
ちょっと顔だしてくるから』

『うん。ゆっくり…してきてね』




〃一緒に行こうぜ〃…は

気が早いかな(笑)



『どこか行きたいとこ、ないのか?』

『どこも…混んでるよ。のんびりがいいかな』


『それも そーか…』


なんだろう?やっぱ少し様子が…

なんか思い詰めたような顔してないかアイル?



家で一緒にいてもオレは原則
その日のうちにアイルを自宅に帰してる

限定同棲生活が恋しい日々を送っていた

この日も別れた後に
アイルからメールが来ていた


〃やっぱり、一日だけ
空けておいてほしい日がある〃


〃全部空けとくから、いつでもいいよ(笑)〃


楽しみにしながらも
どこかスッキリしない気持ちを抱えて
再び連休に入った


初日に実家に顔を出す
車で一時間もかからないし

一人身だとどうしても
テキトーになってしまう

今回も、アイルに言われなければきっと…


やっぱアイルって…根がとても真面目で
ちゃんとした子だ


そう言えばアイルは
実家が…ないようなもの

あの時
どんな気持ちでオレにああ言ったんだろう…


実家からの帰り道
渋滞に少しイラつきながら
そんな事を考えていた


〃?〃

メールが入る


〃明日、家に行っても良い?〃


〃もちろん〃



〃お昼過ぎに行く〃

まぁ、余計なことは考えずに
アイルとのんびり過ごそう

そう思った
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