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第23章 やさしさで溢れるように
まったく思いもよらなかった
アイルの想いに


オレは…動揺していた


戸惑っていた



『アイル…オレは…
お前を散々に傷つけて

その上、こんなひどい…
今も…こんなに恐がらせて、傷つけて…』


『……』





『それに…オレは…』



オレは自分の手をかざすようにみせる

…汚れたオレの手を













『リョウキの・・・・・バカ』











『え…』



『ずっと…さっきからずっと

来たときからずっと…そんな
悲しい顔をしたリョウキを…
誰が恐がるのよ

私が…どうやって怖がればいいのよ…』


『……』





『…言ったじゃない
私にとって・・・私には
〃リョウキはリョウキだ〃…って』


『ア…イ…』




『私だって…ほんとうは…』

『……?』



『もう触れちゃいけない
忘れなきゃって…必死だった

だけど、それでも…
私だって・・・ほんとうは』



アイルの目からどんどん涙がこぼれる












『私だって…
私だってほんとうは…っ

リョウキじゃなきゃっ…

リョウキじゃなきゃダメっ…。

ほんとうは…っ

私以外の誰のトコにも
行ってほしくなんかないっ…。

私以外の誰とも・・・


リョウキじゃなきゃ…ダメなのは
私なんだからぁ・・・っ!』




叫んだアイルが、オレの右手を握った。




『…この手は…リョウキのこの手は

強くて、やさしくて、あったかい…

私が…一番…大好きな手なんだから…』




『アイル…』





『この手に触れたくて…たまらなかったの』




涙をこぼしながら
アイルが小さな手でオレの手を握りしめる



不思議な…

スーっと…

まるで浄化されていくような思いがする




『…ひとりはイヤ…
ひとりぼっちは、もういや…っ。

リョウキがいなくなるなんてイヤっ!
リョウキがいないなんて・・・いや…っ

ひとりぼっちは…もう いやなのぉ…っ…』







『~~…っ』

〃アイル…〃







『お願い…っ・・・

ひとりにしないでぇ・・・・・』



『アイル・・・っっ!!!』



オレはアイルを抱きしめる手に力をこめた

アイルが…オレの背中に手をまわして
オレを抱きしめる






ごめん

ごめんな・・・アイル
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