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第25章 焦燥と迷走

『・・・』




〃ヤイテル？…〃






・・・それは






〃何に…？……誰に？〃









『・・・は？』




『プっ・・・マジだったんだ？リョーキ…』








ワタルが吹き出しながらオレを見た







『イミ…わかんねぇんだけど…？』





『ﾌﾟｯ…マジでマジなのな？あの子のこと…』






オレにはワタルの言ってることが
本当に何一つわからなかった


…だって・・・よォ









『彼女が何したワケじゃなくても
別のオトコの影なんかなくても
お前は妬けて妬けてしょーがないんだよ～…』






『…ｹｯ・・・オマエじゃ話になんねぇ…』





ワタルに悪態をついて背を向けた







『～冷たくする気もないのに

つい…冷たく当たるとか？』




『・・・』


〃あ…〃






『特に理由もなく

ただ彼女に近づく男がムカつくとか？』






『・・・』


〃…あ〃







『…～って図星かよ！？

リョーキ～ ヤベ～

マジか～？カワイイ～(笑)』






『～･･･』





『わっかりやすく言うとだぞ？

～中坊やガキが好きな子に
イジワルしたくなる感情と

大してかわんねーってコト♪』








『っっ・・・！？

な…ワケねーだろ！バカっ…』





『プッ…。や～れやれ…

経験豊富な色男ｻﾏにゃ
わからねぇコトだったってか～？

初体験オメデト(ﾊｰﾄ)♪』


『ワタル…テメー…何ベラベラと
知ったようなコトを…』








『でもその顔じゃ…

思い当たるコトあんだろ？』







『・・・』






『オレら〃男〃は

そーゆー風にできてんの♪

独占欲・支配欲のカタマリ…』






〃……あ。〃





『…何だってオマエは…そんな』






『ふっ…オレ、お前程じゃないけど
色々経験豊富よ？～尊いモン知ってるから？』





『尊いもの…？』








『そ！そのへんお前よりかカナリ
イテー思いしてるからなっ(笑)

好きになる子はみんな
リョウキにキャーキャー言うしよ～(笑)

思い通りになんねーこと腐るほどあるだろ？』






『ワタル・・・』