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第26章 海を翔けて
『~オレな…
身体ポンコツやねん

ニューヨーク行ったんも…
それ治すためでな』



そう言いながら
テーブルに伏せているアイルに目を落として
カイトがアイルの頭を撫でた



アメリカに渡ってまでって

相応の重い病気ってことか・・・?


…アイルがさっき
咄嗟に飲めない酒を飲んだのは
カイトの体に負担をかけないために…


『ぁ…悪かった。さっきは…』



『~ちゃうちゃう!
そんなんとちゃうくて

アイル…こいつは
こういうやつやから…

昔っから、ちっとも変わってへん
8年…会うてないけど変わらん。

むちゃ不器用で…アホやなー思うけど
こう・・・やさしいやつやから…』



『…なんで?8年も
せめて日本に戻ってからなら…

ソウタさんと連絡とれてたんだろ?
なら、アイルにも・・・』


『~できんかったなァ…
ソウタの兄貴にたまに手紙かいては
おったけど~…

そばにおられんのに半端に連絡しても
コイツ泣かすだけちゃうか思うてな…

意固地なとこあるやろ?
すぐ泣くベソカキやけど、我慢強くて

~コイツ家もちぃと複雑で
寂しい思いもしてたしな…

~てのもあったけど

まぁ、そのうちオトコでも出来て
楽しいことあって
オレのコトも忘れてくやろ~
くらいに思ってたしな

まぁ、カワイかったし♪?
モテたやろうからな?(笑)』



『ふ・・・そうか』



『それが…な。まさかあんなこと…』


カイトが暗い顔になって話す







『…虫の知らせ、言うんかな?
たまたま…久々にソウ兄に連絡したんや
何の気なしにな…

ソウ兄は勿論うま~く
はぐらかすんやけど

なんや…オカシイなって問い詰めてん
ほいたら聞いた話がソレや…』




『……驚いた・・・よな』


当時のカイトの立場なら

寝耳に水…じゃないが

とんだ一報だったにちがいない



『驚いたどころちゃうで…。

ほんなワケあるかい!!って
心理学としてはNGやけどな

コイツに限って
あり得へんし

人生これからって時に
そんなくだらないことする子やない!
何かの間違えや!って…

ソウ兄に怒鳴ってもしゃーないし
世間で言われる上っ面のコトは

ホンマの事とは到底思えんかったし…
ソウ兄もそう言うんや・・・』




カイトの気持ちが
なんとも生々しく当時を語る。
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