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第27章 嫉妬

土曜の夜


オレは久々に
一人でバーに飲みに行っていた。




別にヤケ酒じゃない。





明日
アイルに会う約束をしてるが
…少しキマズイ。




もちろん･･･オレのせいだが。






アイルは
会おうとしてくれているのだし

会ってちゃんと謝る
・・・それで良いじゃないか






アイルはまた

笑って・・・許してくれそうな気がする







オレは
そんなことを都合良く考えていた。





・・・酔えない。



まぁ、そんな深酒するのも良くない



さっさとバーを出て

プラプラ歩いて家に帰る。





すると…必然的に

アイルの家の側を通る事になる







夜の１０時をまわっている・・・。






アイルの部屋は灯りがついていた。






まぁ・・・帰ってはいるよな。





そのまま通り過ぎようとしたのだが


なぜだろう・・・






明日会うまで

キマズイのが耐えられない？






足がアイルの家に向かった。




…電話でもすればいい。




カギも持ってるし

フツーに入ればいい…





なのにナゼか




オレはインターホンを鳴らしてしまった。






…そして




後悔する・・・。