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Best name
第27章 嫉妬
ギョッとして
ぐるりとアイルの家の方に体を向け
走り出そうとするオレを
カイトが肩を掴んで止める
『ちょお…ちょい…待ち待ち…。
大丈夫やて、ケガも何もしてへんし
もう落ち着いたしな』
『オレ・・・』
〃そんなこと知らないで
アイルに…あんな冷たく〃
『しゃーないって!
~誰も……アイツもアンタを
責められへんし…責めん
それにもう近づけんようにしたし
…きっと大丈夫や
オレも…
無責任言えへんけど…大丈夫や
ソウ兄にも、オレから言うとくし』
『近づけないように…って
・・・・・どうやって?』
『そら企業秘密やて♪』
カイトが
顎をカクカクと鳴らす仕草をして笑う
…巧みな話術で
あの男を追い払ってくれたのは
本当みたいだ