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第27章 嫉妬

『ﾊﾊ…。・・・カイト

〃それ〃・・・が

お前こそ･･･ソレが本心か？

ﾊﾊｯ…大したモンだなお前？ハハハっ！』





それが事実なら

オレは今度こそ

まんまと喰われたことになる。








『～ヤケ起こすなよ…くだらねぇ。
オレは、マジメなハナシしてんだ』



カイトがオレを軽く睨み返した。



『～ﾊﾊﾊ・・・ ～あん？』





ピクリ…



オレの笑いが止まる











『嫉妬に狂ってんじゃねーよ！！
みっともねぇなっ！！！

テメェの感情の
コントロールも出来ねぇのか！？

お前の一方的な嫉妬で
なんでアイツが

傷付いて
怯えてなきゃなんねぇんだ？！

一人悩んで
泣かなきゃなんねぇんだよ！？

…デカイの図体だけかよテメェ…？
器のちっちぇオトコだなっ・・・』








〃言ってくれるじゃねぇか･･･〃








『お前に･･･何がわかる』








『アンタには
その程度の女なんだろ？アイツは

傷つけようが
泣こうがわめこうが…どうってこと

…束縛して、自分のそばにおいて

がんじがらめにしたら
それで満足かアンタ？

やっと･･･ ･･･折角
〃らしさ〃を取り戻して生きてるアイツを

鳥カゴの中にでも閉じ込める気か？
そんなに不安か？アンタ…』







〃言いたい放題は…そのへんにしろよ？〃










『ﾊﾊ・・・なァ？

なんならアイツ・・・
このままオレが連れてこーか？

海の向こうを…見せてやるのも
悪くないだろうしナァ？…』













ガ…ッ・・・










オレの手がカイトの胸ぐらを掴んで
引っ張っていた





『西の方・・・？
それともニューヨークじゃ

そういうジョークが
流行ってるワケ…？』










『ﾌﾌｯ・・・』







『っっ！…残念だが

こっちじゃ･･･ちっとも

ウケねぇ・・・・・ぜっ…！』









拳を・・・振り上げる














『……っっリョウキ！！！』







『！？……っっ』









声に･･･







声の主に…驚いて





カイトを・・・手をはなした





















アイルがすぐそばで立っていた。