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第27章 嫉妬

『･････～』


『なんや・・・〃アレ〃…気にしてんの？』





初めに会った日の別れ際の事を
言っているのだろうけど…








『お前アイルに・・・

〃兄貴〃として以外に…

感情ないのか・・・？』









だって・・・

アイルとカイトは本当の兄妹じゃない。







身内ですらない。







言ったら・・・ただの〃男と女〃だ。








オレ…幼なじみって

よくわかんないけど







もしも・・・望めば

〃一緒に〃なることだって･･･できる。











『ふふ・・・何言うんか思うたら…。

〃アレ〃は…お前に
ふっかけるために使こた〃手ぇ〃やって

もぉ忘れぇや・・・気にしんときい…』










わずかに・・・一瞬だけ

カイトが止まった…ように見えたが

カイトはまたすぐに笑った。






『…べつに、そんなんじゃねぇけど』













『愛留は・・・オレの〃妹〃や…。

可愛い 可愛い・・・〃大事な妹〃や』











カイトが穏やかな表情で言う


少し・・・遠くをみて


愛しい相手を想うような…





心の底から愛でるような

やさしい表情(ｶｵ)で・・・。














『ま・・・こん先
アンタら長いこと居てたら

ケンカもすれば
まぁ何やかんや大変な事も

ギョ～～サンあるやろうけど
仲良ぉやってくれや…

二人とも・・・くれぐれも健康でな』






カイトの

〃健康で〃・・・と言う言葉が

チクリと刺さる。