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第3章 君の十色
メイド服みたいな女の子たちが
料理を運んでくる


野菜が沢山キレイにのっていて
確かにうまそうだ


アイルのオムライスには
ビーフソースがたっぷりかかっている





『肉…ヘーキなの?』




さりげに聞いてみる








『キライっていうんじゃないんだ』






『そう…』





確か…〃得意じゃない〃とは言ってたな






『イタダキマス…』



『あ…うん。いただきます』







ちょこんと手を合わせるアイルをみて

何かふと思った。






前にソウタさんと食事したときも
同じ仕草をした




何か宗教的なもの?

いや、きっと違う…




人間が犠牲にしている多くの命への
敬意をはらっている…?


肉が苦手と言うのも何だかしっくり来た





言及はしなかったが、そんな気がした




そういう事にして
オレもマネして手を合わせた







やさしい子だな
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