この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name
第29章 星屑の幸せ
『それでもアイツ…強行し続けた。
酷使したんだね。

卒業後の行き先なんかが
見えてくる頃でもあって

スカウトの話も多いし
その話も固まってくる

本人も、もっともっと
レベルを上げようと
ピークに頑張ってた…。

元々、責任感の強いヤツだしね

チームが勝つために…休むなんて
微塵も考えなかったんじゃないかな

〃ケガなんかよくあることだ!〃って
言って…聞かなかった。

そんな…身体中のダメージを庇って
続けるもんだから

また別の所に負担がかかって
小さなケガも…増えてた。

練習中の・・・軽い捻挫』






『え・・・』





『ふふっ…そう。

〃たかが捻挫〃・・・

そう思って、強行出場した試合で

最悪の事態・・・』





『・・・~~』



アイルが青ざめた顔で

じっとケイゴを見る。








『優勝のかかった決勝戦。
・・・最後の1点。

リョウキが思いきり跳び上がって打った
スパイクが決まって
チームが勝利

優勝決定の瞬間の会場は
一気に大歓声…。

・・・の、はず。

だけど…着地したはずのリョウキは
コートに倒れて…立ち上がらない

いや・・・起き上がりもしなかった』




アイルの目が

だんだんと涙で滲んでいた。





『…左靭帯・・・断裂…。

~骨折の方がいくらかマシだったろうね

選手にとって…リョウキにとって
最も大切で最大のバネになる武器

それを壊したんだから・・・』






『・・・・・・』

〃そんな・・・・・〃









『・・・治らなかったんですか?』



『ふふ…。治るよ~…
ケガ自体は・・・治療すれば。
今アイツなんともないでしょ?きっと』




『…はい。・・・でも』


〃でも・・・・・〃





『・・・そう

アイツ・・・スッパリと、身を引いた』




『そんな…どうして…。
ちゃんと…休んで治せば
リョウキなら・・・っ…』




『ふふふ~♪妹チャン…。

当時誰もが…今の妹チャンみたいに
思ったんじゃないかな~?

まだまだ若いし
少し休んで復帰したって遅くない

或いはポジションかえて…
いくらでも道は・・・』





『…私も、そう思います。

或いは教える側に・・・とか

どこにでも・・・』



〃リョウキ…どうして…〃
/986ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ