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第30章 それぞれの、生きる場所…
試合開始から
正直硬く…
思うように動かなかった体


エンジンスタートが遅すぎるが


さっきまでの震えがウソみたいに
金縛りが解けたみたいに
体が軽い。


視界も…スッキリ



いける・・・。


ゼッタイ・・・。






トスを呼ぶ





「いけっ!」

『はいっ…!』










〃ワッ……!!!!〃






ひときわ大きい歓声があがる。




試合終了のホイッスル。






…おわった。








勝った・・・・・!!!











他の全ての音を

突き抜けて届いたかのような

アイルの声は…もうしなくなっていた。





フシギだった…。







アイルから

あんな大きい声が

出るとも思えないと言うか






そもそも



幻だったんじゃないか



って言うくらいの



一瞬のコト・・・。




だけど…何か・・・悪夢から


呪縛からオレを


解放してくれたようなアイルの声…。




魔法みたいな声…。



多分オレにしかわからなかった



オレにしか起こらなかった

不思議な現象だ。
















相手チームと礼をして
コートを出ようという所


『マツオカ~!とんだ新兵器か!?』

『ハハっ!御披露目だ!また宜しくたのむ!』


ダイチ先輩が相手チームのキャプテンと
挨拶しながらオレを手招きした

…ぶっちゃけオレでも知ってる選手

…元…選手か

紹介されて挨拶する。











「やったな!まさか勝てるとはなぁ!!」

「ナイスプレー!タキガワ!!」

「一瞬ヒヤッとしたけどな!(笑)」



『…すんませんでした!!』


先輩達とタッチを交わす。


「いやいや、リョーキ知ってた?
ぶっちゃけ相手、格上だったんだぜ?」


『……マジすか』


グッと…

無意識に拳を握りしめた。



心でガッツポーズ


最高の瞬間…。




そして…



おっと……




忘れちゃいけねぇ……。







チラ・・・





客席に目をやる




……いた。





アイルは・・・いた。





まだ……客席の、真ん中にいた。




コートのオレの……真正面。





あれは・・・

幻なんかじゃなかった。



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