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第30章 それぞれの、生きる場所…
『アイル・・・』





『ほんとに・・・試合

感動した・・・・・・ありがとう』









ホッとしたように
しんみりと言うアイルに

オレは思わずグラスを置いて
アイルの頭に手をのせた。









『…苦労かけたな。

今回は・・・本当にありがとう』







『ううん・・・』




アイルが再びニコリと微笑む。








『りょおき?……気分は?』




『最高・・・』








『・・・・・・良かった』







食事中だというのに

そのまま・・・ぎゅっと抱き合った。










『オレ・・・何かしたい…』




『え?』








『アイルに・・・』



『そゆの・・・いいったら…』










『なんか・・・

ひとつくらい、ないのかよ?

ほしいモンでも・・・なんでも…』








『ない(笑)』









『~~~…』







『ん~・・・あ!じゃぁ・・・・コレ!』








スカッ・・・と



アイルが突然・・・オレの腕をすり抜けて




オイオイ…💧












バックをごそごそ・・・







そしてアイルは振り向き戻ってくる。












『ふふっ・・・〃サイン〃ちょうだいっ』










じゃ~~ん!!・・・って?💧





言わんばかりに





オレに差し出してくるのは








先程の



自称:乙女会(くどい?)撮影の写真…。











オレとアイルのツーショット。




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