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Best name
第4章 告白
『本当に……実際に口論になった
カッとなったとして…
それが本当だとしてもだ
本当にアイルが逆上したとしてもだ…
細腕の女の子が一瞬で…たった一撃で
180センチ近くある大の男を
殴り倒したなんて…本当だと思うか…?』
『……』
オレの首を
冷やっとした汗が伝う。
ゴクッと喉が鳴り、目が右往左往して
動かない頭を必死に回転させて
ソウタさんの話を聞き続けた
『刃物でもなく…
その辺に転げてた石なんかで…
…殴りかかったとしても余程でなければ
当たってもかすめたり…
避けるのが自然じゃないか?…
話していたなら尚更だ
アイルの性格や身体能力を考えたって
まずあり得ないし
そんなことを加味せずとも…不自然なことは
…普通に考えれば…』
『ソータさん…まさか………』
『その手が届く位置…
そうするしかない状況にいた……
と考えるのが、自然ではないか…?』
『まさか…アイル、やってもいないことを…』
〃そうじゃぁない〃とソウタさんは首を振る。
『リョウキ…。
コレは…あくまでもオレの推測
誰にも
どこにも確認されていない
あくまでも…〃仮説〃
としてだけ聞いてくれ』
『………』
オレは震える手を
何度も組み換えて握りしめた
聞くのが恐かった。
ソウタさんの言う〃仮説〃が…
それが……そのまま〃真実〃のようで。
カッとなったとして…
それが本当だとしてもだ
本当にアイルが逆上したとしてもだ…
細腕の女の子が一瞬で…たった一撃で
180センチ近くある大の男を
殴り倒したなんて…本当だと思うか…?』
『……』
オレの首を
冷やっとした汗が伝う。
ゴクッと喉が鳴り、目が右往左往して
動かない頭を必死に回転させて
ソウタさんの話を聞き続けた
『刃物でもなく…
その辺に転げてた石なんかで…
…殴りかかったとしても余程でなければ
当たってもかすめたり…
避けるのが自然じゃないか?…
話していたなら尚更だ
アイルの性格や身体能力を考えたって
まずあり得ないし
そんなことを加味せずとも…不自然なことは
…普通に考えれば…』
『ソータさん…まさか………』
『その手が届く位置…
そうするしかない状況にいた……
と考えるのが、自然ではないか…?』
『まさか…アイル、やってもいないことを…』
〃そうじゃぁない〃とソウタさんは首を振る。
『リョウキ…。
コレは…あくまでもオレの推測
誰にも
どこにも確認されていない
あくまでも…〃仮説〃
としてだけ聞いてくれ』
『………』
オレは震える手を
何度も組み換えて握りしめた
聞くのが恐かった。
ソウタさんの言う〃仮説〃が…
それが……そのまま〃真実〃のようで。