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第32章 最高の名前
『は・・・・・・いや・・・その

えぇ・・・あ、タキガワくん…』




ハッとして

少し目をキョロキョロさせて

オレを呼ぶお父さん。




あ……話・・・そらした?(笑)





『・・・・・はい』




『ええと・・・つまり・・・だね

その・・・良いのかな?・・・と』





『え?・・・』




『私が・・・私共が
親がどうしようもないのは元より

私共の娘は・・・アイルは
そういう身の上です。

それはやはり・・・綺麗事では
済まないことだと・・・それでも君は』






『・・・いいんです』







『・・・・・』







『オレが・・・〃アイルがいい〃んです』





『・・・・・・』





『〃オレが〃・・・

アイルじゃないと・・・ダメなんです』









『・・・・・・。ふふっ・・・』









あ・・・。笑った。





少しだけど・・・・・・初めて





このお父さん・・・笑った…。






その絶妙な表情が……よく


似てるんだよなぁ・・・父娘。







『幸せに・・・します』




『ふふ・・・』







『必ず・・・幸せにしますから』







『・・・娘には、もったいないな…』






『え・・・』




『ハハ・・・あ、いや…申し訳ない。

こんな席で…とんだ話をしてしまって

本当に・・・申し訳ない』





『いや…オレの・・・僕の方こそ…。

すみませんでした・・・・・』




『~…あ・・・もし良ければだが

これから四人で食事でもどうでしょう?

ささやかながら・・・お祝いさせてほしい』






・・・肩の荷が

少し下りたのだろうか。


ようやく…少し

ほどけてくれたかのように見える

アイルの父親。




その好意を蹴る理由は・・・ない。



何よりも

もっと…もう少し・・・少しでも

一言でも多く

アイルと話をしてほしい

この・・・お父さんに。
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