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恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由

月曜日。
夢のような甘い時間を過ごした日から一気に現実に引き戻される。

「梨木さん、これに宛名と切手貼ってポストに出してきてくれ」

「はっ、はい!」


今日もバタバタと忙しそうに仕事をする私の彼氏。


ああ…、カッコイイ……。

ずっと見ていられるくらい。


職場では付き合っていることを隠すと言った通りに、人前で私に接する時はあの夜のことを一切感じさせなかった。

でも、私は後藤さんのことばかり考えてしまうほど恋に落ちていた。


「後藤くんのことばかり見てるわね。梨木さん」

封筒に宛名を貼っていると飯近さんが話を掛けてくる。
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