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運命の人
第4章 図書館
健人は、私の髪をさらりと撫でて、図書館から帰っていった

返却の本を片付けて、カウンターに座る

まだ、ボーッとする

健人に、何度も出逢ってる?

全然、思い出させない。。。


「お願いします」


カウンターで、貸し出しカードを渡されて、カードを見る


「え。。。?樹。。。?」


「驚きすぎ。。。」


「だって。。。仕事は?」


「早退した

あと、どれくらいで帰れる?」


時計を見る


「あと、30分くらい。。。」


「じゃあ、読みながら待つよ。。。

終わったら、声かけて?」


樹は、私からカードを受け取り、ソファーに座り本を読み出した

何で?

初めてじゃない?

早退しても、図書館に来るなんてなかった

健人が帰った後で安心していた

チラリと、樹を見ると本を読んでいる

昨日のギクシャクした感じはなかった

嫌な予感しかしない。。。

もしかしたら、健人のことに気づいた?

もしかしたら、見られた?

嫌な予感しかしない。。。

時間は、あっという間に過ぎていく

気づいたら、仕事の終わる時間だった

着替えて、重い足取りで樹に近づいていく


「お待たせ。。。?」


「終わった?」


並んで、図書館を出た


「車で来たから?」


樹に言われるまま、車に乗る


「何で早退したの?」


沈黙に耐えられなくなり、運転していく樹を見る


「昨日。。。」


「何。。。?」


声が震えて、聞き返していく

何も言わないで、車は移動している

家の方向じゃないと気づいた時には遅かった。。。

きれいなライトが光る、ラブホテルに入って行った

車から降りるのを嫌がる私を、怒った声で名前を呼ばれると、従うしかなかった

意外に、なれた手つきで部屋を選ぶ樹に違和感を感じた


「初めてじゃないんだ?」


私とは、来たことない。。。

心がズキッと痛む


「初めてだけど?

美海は、初めてじゃないかも知れないけど。。。」


初めてじゃない?

なら、何であんなに手慣れている感じなんだろう?

私じゃない誰かと来たら、あんなに寂しくて悲しいセックスはしないのかな。。。?

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