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月夜の時間
第5章 嫉妬
「で?亜里沙ちゃん 初体験は済ませたの?」

昼休憩に食堂で親子丼を食べながら

亜里沙は三月からの質問にドキリとした。


「…まだ」

「え?…付き合ってもう半年よ?

女として見られてないとか?」

「傷つきますけど、その言葉。

他に女がいるなら付き合わないと思うよ?」

「まぁね…」

賢治の秋の試合も忙しいのもあって月2回会うのが

精一杯だった。

本当はもっと会いたくて

学校帰りに一緒に帰りたいと誘うと

外は暗いし、危ないから止めようと言われた。



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