パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 4月3日

今日は外出の日だ。
御幸のことも気になるが、日課を済ませてからにする。

それに親父の家ばかり観察しているので、今日は、同年代の男にしよう。

まずは外出の用事を済ませる。

人間ドックと身体機能の測定だ。

時間に扉が開くのでそれまでに準備しておく。

と言っても食事制限があるので、シャワーを浴びるくらいだが…

一番大事なブレスレットを装着する。
これが俺だという証になる。これがないとエレベーターも扉も動かず、ここに戻ってこれなくなるのだ。


久しぶりの外出に浮き足立ちながら、時間になって扉に近づくと、扉が開く。そして数メートル先のエレベーターに乗る。
1人用でシャワールームの筒と変わらない。

エレベーター内部の表示は上下しかないが、今は下になっている。
自分の居住階より上には行けない。

現在階の表示も目的地の階もわからない。
全てブレスレットにインプットされた情報で動くのだ。

だから、昨日ピラミッドの構造を簡単に話したが、実際の細かい情報はわからない。

ただエレベーターに乗っている時間で大体その並び順だということだ。