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第13章 テッペイ(33)②

「ニセモノのカオリちゃんは、女子大生？」



　一通り物色し終わり満足したのか、テッペイは今度はポケットから煙草を取り出して、吸おうとしたの。
　流石に止めたわ。



「あかんあかん、バレるからやめて」



　ワタシは愛猫のために、普段ホタル族なの…。
　テッペイは「ウホホイ」と言って、素直に煙草をポケットにしまったから、心底安心したわ。




「女子大生ではないです。
　普通に25歳とかなんで」



　ベッドに腰掛け、枕を抱えるテッペイ。
　愛猫を抱き上げて、ワタシは言ったわ。
　テッペイは今度は勝手にTVをつけた。



「若く見えるなぁ。19って言われても信じるわ」


「またまた…」


「25歳にもなって、なんで岩本さんに騙されたん？
　愛人とか、アホやん」



　正直、カチンときたわ。