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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第7章 あなたに似た人

高度成長期を終えて、各ご家庭には三種の神器が完備――テレビ、冷蔵庫、あとなんだっけ――暮らしに関する欲望は一通り満たされたそんな時代。
モーレツだった時代がありました、無責任男がスーダラダッタと勢いだけで面白おかしく仕事できた時代もありました。古き良き高度経済成長期、朝鮮特需、神武景気。
それも収束して、安定した時代が訪れた。
でも何か物足りない。
次に求めるのは何?
そこへドーン! 199X年、人類は核の炎に包まれた!
ヒャッハー! みんなでモヒカンだあー! 欲しい者は奪え! 力で全てを手に入れろ! テレビを、冷蔵庫を、洗濯機を! ソニー、東芝、パナソニック! ウォークマン! カローラ、コロナ、スカイライン。そしていつかはクラウンだ。忘れちゃいけないCDプレイヤー!
違う違う。
物質的には満たされてるんだって。
みんな刺激に飢えていた。
そして、秩序に中で自分を押さえることからの解放を。
そんな夢を叶えてくれたのが「北斗神拳」だったのだ。
子育てに協力してくれない旦那をボム!
浮気した彼氏をあべし!
職場でやらしい目つきでジロジロ見て来るキモイ同僚をたわば!
いけ好かないタレントをひでぶ!
★1レビューでボロクソ言ってきたクソ読者には北斗有情拳で、ちにゃ!
『NANA』の話をすると言っといてこんなこと書いてる嘘つき野郎は勘弁してくださいだって書きたかったんですもん一応努力して色々工夫したでしょ、それに免じてどーか……お願いしますっ……も、もうこの村は襲わねえ! だから……
「……お前はもう死んでいる」
あぶろばぁっ!

