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第6章 癒しの時間

急に彼が芸能人だという現実がのしかかって来た。

「ここ入るのもだけど、女の人と会ってるところ撮られたら大変だよ？早く離れないと…」
「大丈夫やって。撮られても茜さんのプライバシーは絶対守る！」
「私じゃなくて、山岡さんがだよ！」
「えっ？」

「週刊誌に女の人とホテルに入ったなんて書かれたら、Blue Eyesの将来を潰して、山岡さんのしたい音楽が出来なくなっちゃう。だから…」
「茜さん」
「もう会わない方がいいんだよ…」

私が手に取った音楽雑誌の山岡さんのソロインタビューで山岡さんは今後の活動を語っていたのを思い出していた。


ー春人は今後、どういうことをしていきたいの？
「俺だけじゃなくて、バンド全体の目標でもあるんですけど、自分達の音楽を多くの人に聴いてもらいたい。万人受けするような音楽ばっかりじゃないけど、1人でも『これ聴いたら頑張れる、元気出た』って思ってもらえるような音楽を届けたいですね。それが『今後していきたいこと』かな？もちろん、皆で築いて行きます！」