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仕事終わりは癒しの時間
第6章 癒しの時間

あれ、山岡さんが後ろから動かない…。

そういえば、美咲に借りた官能小説にこんなシーンあった!
後ろから抱き締められて、顔を後ろに向けられて、激しくキスをされちゃうやつ…。

う、動いたら後ろからガバッとされそう…!

「茜さん…」
「はいっ!!」
「…とりあえず、コートと上着脱ごっか?」


ベッドの端に座って山岡さんにジッと見つめられる。

「緊張してる?」
「し、してるに決まってるじゃん!山岡さんは余裕ようね!」
「俺だってドキドキしてるよ。女の子とここに来ると…」

う、そんな困ったような顔しないでよ。

「へ、変なことしないでね」
「変なことって?」
「変なことはアレだよ!分かった」
「はいはい」

なんか、私の方が年上なのに、今は山岡さんが年上っぽく感じる…。
恋愛経験の差か…。

「リラックスして…」

頭を撫でなれ、眼鏡を外される。

「茜さんって、眼鏡掛けてからクールに見えるけど、外したら幼く見えるな」
「馬鹿にしてる?」
「してない、ギャップがあって可愛いってこと」



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