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第19章 嵐の予感

　幾ら抱いても、ファソンは変わらない。寝所でねだり言を言うこともなければ、政に口を出すこともない。カンが閨で淫らなことをさせようとすれば、恥ずかしがって泣き出す始末だ。身体の方は数え切れないほどの夜を重ねて、既に成熟しきっている。




　美少女といっても年より幼く見えるから、その衣の下にどれだけ熟れた肢体を持っているか、承誠君は想像もしないのだろう。 もっとも、あんな男にはファソンが衣を脱ぎ去ったところは想像もして欲しくないが。