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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第33章 血まみれの剣と花
「酒器を既に五つも空にしたのに、顔色一つ変わっておらぬ」


「そこもとは飲まれぬのか?」



 夢龍は元々、酒に強い質だ。多少飲み過ぎたとて、酔いつぶれない自信はある。たまにソンヒョンと飲みに行くと、酔ったけぶりさえ見せない夢龍を親友は


―お前は笊だ。




 と言って笑った。
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